TRIANGLE JAPAN TOUR 2011

イギリス西部の港湾都市ブリストル。曇りがちな空、しとしと降る雨・・・なんてイメージはポップ・グループ、マッシヴ・アタック、ポーティスヘッドなんて音楽を生んだ町だからでしょうか？そんなブリストルからやって来たのがレイチェル・ダッド。もともとは観光船のガイドさんをやりながら伸び伸びと創作活動をしていた彼女。全くのインディペンデントな活動ながらも、不思議な音楽の繋がりが新たな繋がりを生んで、ここ日本でも心ある音楽ファンを中心に大きな支持を集めています。彼女の音楽は伝統的なブリティッシュ・フォークの系譜に根差しながらも、日だまりのようなあったかさと鋭い冷徹さを併せ持ち人生にそっと寄り添うような、より普遍的な魅力を感じさせます。WorldStandard鈴木惣一郎さんをして「現代のジョニ・ミッチェルなんて人の中でも彼女は本当に特別な存在」なんて賛辞もどこ吹く風で「そう、私の職場にはガチョウがいーっぱいいたのよ。だからガチョウの歌を作ったのよ。（Following the Geese）」なんてお話しが大好きな、天真爛漫で隣のお姉さんのような親しみ易いキャラクターが、おおらかな彼女そのもの。そんな彼女を公私ともにサポートする旦那様が名古屋の至宝ことIchi。スティールパンからタイプライター、風船 etc・・・とあらゆる楽器を駆使し、おもちゃ箱をひっくり返したような展開される極上の冗談音楽は既に感動の域に。冗談は本気じゃないと面白く無い！ってこと教えてくれる素敵な無国籍人は、マニー・マークのような趣もあります。今回は特別ゲストに、かのデヴェンドラ・ヴァンハートもラヴコールを送る（共演経験もあり）ブリストルの同胞ロジ・プレインを招いてのスペシャルセット。“そこに人の顔が見える、血の通った時間が流れる”そんな音楽や人との出会いの場所でこそ見て頂きたい、との思いから今回のキチム公演が実現しました。さりげなく、ほっこり心が温まる、日々の生活の糧になるような素敵な音楽に洋楽や邦楽なんて垣根はありません。名前も知らない、そんなアーティストかもしれません。でも、心を震わす、さりげなくも凄いアーティストたちにどうかキチムで出逢って下さい。

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