遠藤賢司45年目のカレーライス
『エンケン、武蔵野で弾き語る!』


エンケンさんの『カレーライス』(『満足できるかな』1971)と『44年目のカレーライス』(『恋の歌』2014 )、二つの名曲にインスパイアされたカレーを、料理人山王丸和宏が創作。ライブ前にお楽しみ頂きます。
キチム初登場のエンケンさん!乞ご期待!





出演 遠藤賢司

日時 2月21日(土)
開場 18:30(カレータイム)
開演 19:30

料金 3,800円(カレーライス付き)+1ドリンク500円
(カレーが食べられない方はざぶとん亭にご連絡下さい。)


ご予約方法
<店頭予約> カフェ&ショップ営業時、店頭にて販売しております。 *終了しました
(イベントなどでご入店できないこともございますので、営業時間をご確認の上お越しください)
店頭チケット特典:優先入場(メール予約の方より先にご入場頂けます)

<web予約>
ざぶとん亭風流企画HPのお申込みフォームより

お問合せ:ざぶとん亭風流企画(ばば)
info@zabutontei.com
055 262 2071(11:00~22:00)

*熱烈supported by 吉祥寺カレー屋まめ蔵






「この宇宙に生きる 全ての人々は このたったの現在(イマ)永劫を そうそれぞれのリズムで 時には優しく 時には激しく 倦(ゥ)まず弛(タユ)まず打ち続ける 純音楽家なのだ」エンケン


遠藤賢司(通称エンケン)
1947年生まれ。
1969年、自作曲「ほんとだよ/猫が眠ってる」でデヴュー。翌70年のアルバム「niyago」、71年「満足できるかな」は、ニューミュジックマガジンの日本のロック賞にも選ばれ、収録曲「カレーライス」もヒット。
その後も、79年の衝撃的アルバム「東京ワッショイ」、近年の名作「夢よ叫べ」等…数々の評価の高いアルバムを発表し続けている。
2005年、初の監督・脚本・主演を努めた音楽映画『不滅の男 エンケン対日本武道館』が全国公開。日本語のロックの礎を築いた草分け的存在であると同時に、現在もジャンルに囚われず益々過激に音楽と対峙、純音楽家として後輩達にも多大な影響を与え支持されている。
*浦沢直樹作『20世紀少年』の主人公遠藤健児(エンドウケンジ)名前の由来とされ映画にもゲスト出演。
2013年、宮藤官九郎監督脚本映画「中学生円山」に出演。歌、ナレーションも披露している。
2014年 デビュー45周年。アルバム『恋の歌』発表。『44年目のカレーライス』等収録。ジャケットには神楽坂恵(園子温監督夫人)を起用している。11月に、草月ホールにて デヴュー45周年リサイタル開催、各界の注目を集める。








ふたつの『カレーライス』ざぶとん亭風流企画 馬場 憲一

エンケンこと遠藤賢司さんにはいつも驚かされる。
去年(2013)、エンケンさんは、宮藤官九郎さんの映画『中学生円山』に出演してね。うすらボケの良い老人役だなあって、のんびり観ていたら、いきなり路上のバンドに乱入してパンクギターバリバリ弾き倒したり、妄想シーンではロドリゲス映画張りのマシンガン乱射!もうビックリでした。

で、今年(2014)驚いたのはね、若い頃の代表作のひとつ『カレーライス』から、なんと半世紀近く経て、『44年目のカレーライス』という名曲が誕生したこと。アルバム『恋の歌』に収録されてます。

『カレーライス』という曲は、ブラウン管の画面に映る“どっかのだれか”(三島由紀夫)の割腹自死と、カレーライスを作る時にまな板でちょっとだけ指を切ってしまった恋人、それらを同時に淡々と見つめる僕と猫の視線が綴られていて、感情を抑えた表現で私生活と時代をスケッチしています。狂気をはらみながらも静謐なラブソング。ラブソングなんだけど、僕には、どんなプロテストソングより強く心に入ってくるんです。

そして今、『44年目のカレーライス』。これも究極のラブソング。でも、ここにあるのは懐かしさではないなって、僕は思います。歌い手遠藤賢司の過ぎ越して来た年月と共に、日本で生きているという今への視線を強く感じるのです。
哀しいかな、僕たちは、2011.3.11を共通体験しています。ボンクラの僕でも、自然災害、そして原子力発電を制御できない現実、放射能の怖さをいつも考えています。
この曲の中で、もっと日本は美しい国だったんだよと、エンケンさんが静かに歌う時、僕は、エンケンさんの原発推進に対しての凄い量の怒りと不安を感じます。それは、僕も同じです。

まだ、エンケンさんに出会ってない世代の皆様、どうかエンケンさんを聴きに来て下さい。
ライブはね、アルバムよりもっと圧倒されるんだ。その美しい戦う姿、そして深い優しさに。
そういえは、湯川潮音ちゃんが、エンケンさんのことを歌った『裸の王様』という素敵な曲があります。作曲はくるりの岸田繁くん。
潮音ちゃんのこの曲から、エンケンさんは天国も地獄も見て来た聖者なんだよ、って気づかされます。

でね、エンケンさんは良く笑う。
春風亭昇太クンってイイね、エガちゃんっていいね、って。
タランティーノやロドリゲスの映画のことを喋りながら、近所の煎餅屋さんのおいしいあられを食べながら、良く笑います。

そんなエンケンさんが、キチムに初登場。

今回は、歌とカレーライスをお楽しみ頂くライブです。
キチムの厨房を任される 旅する料理人・山王丸和宏くんが、エンケンさんの新旧カレーライスの歌を聴いてインスパイアされた味になるはずです。
サポートするのは、カレー屋まめ蔵主人でもある画家の南椌椌さん!

どうぞ、皆様、お楽しみにお越し下さいね。