![]() お互い「ピアノを弾きながら歌う」というところは同じですが、持っているものや表現していることは、おそらく全然違っていて、そのことが、嬉しく、頼もしく。彼女の佇まい、眼差し、感性に、敬意を持ちながら、お逢いするごとに、深めてきたものがあるように思います。 そして、今年の5月5日、 丸木美術館にて。 あまりにも残酷で、悲しい出来事を描いた、丸木位里・俊夫妻の巨大な絵に、四方を囲まれて、寺尾さんは、絵本『ひろしまのピカ』を朗読し、私は、ピアノを弾いていた。短いリハーサルと、本番と、どちらも、寺尾さんは、途中で、涙を流した。声が震えて、詰まって、それでも、読みつづけた。私も、涙が出たが、弾きつづけた。高い天井の天窓からは、陽の光が注ぎ、鳥の声が聞こえた。音は上へ上へと響いていた。 今年の夏が終わるまえに、もう一度、寺尾さんとお逢いしたいと思い、キチムでライブをいたします。タイトルは、お互いの曲から。それぞれの弾き語り、今思っていること、取り組んでいること、最近寺尾さんが出版された『音楽のまわり』という本についても、少しお話を伺ってみたいです。そして、もちろん二人での演奏も。 9月11日 火曜日。 どんな日になるでしょう。 もしお時間が合いましたら、ぜひお越しください。 お待ちしています! 原田郁子 ◾️ いくこさんについて おこがましい言い方かもしれないけれど おんなじ方を向いている そんな感覚を持っています 未来のことも過去のことも そのとなりで語れること よろこびの歌もかなしい歌も 一緒に奏でられること 同じ時代に素敵な同志に巡り会えた喜びが 青い闇の楕円の夜 溢れていますように 寺尾紗穂 出演 原田郁子(vo, pf)、寺尾紗穂(vo, pf) 日時 9月11日(火) 開場 18:45 開演 19:30 前売 4,000円+ドリンク *銀行振込み *当日券の発売予定はございません *フードはサンドイッチを販売いたします お申し込み方法 <メール予約> 件名を「9/11予約」とし、「お名前(ふりがな)、携帯番号、人数(3名様まで)、お連れ様のお名前」を添えて、メールにて下記アドレスまでお申し込みください。 <キャンセル待ちの受付も終了いたしました。ありがとうございました> ○応募者多数の場合は抽選となります。9月3日(月)までに当選された方のみにメールを送らせていただきます。抽選結果の問い合わせはご遠慮ください。 ○メールを送信されると自動返信メールが届きます。メールの受信拒否設定をされている場合、キチムからのメールが届きません。設定の変更するかまたは別のアドレスから再度送信してください。 再送頂いた際には「再送」とご明記ください。 ○料金は事前振込みとなります。振込みの確認が取れたところで予約が完了しますのでご注意ください。 ○開場時は整理番号順の入場となります。 整理番号は予約完了メールにてお知らせいたします。 ○一部立ち見になります。あらかじめご了承ください。 原田郁子 福岡生まれ。1995年にスリーピースバンド『クラムボン』を結成。歌と鍵盤を担当。バンド活動と並行して、さまざまなミュージシャンと共演、共作、ソロ活動も精力的に行っている。2004年に「ピアノ」、2008年に「気配と余韻」「ケモノと魔法」「銀河」の4枚のソロアルバムを発表。2010年、吉祥寺のイベントスペース&カフェ『キチム』の立ち上げに携わる。2013年、タイの漫画家”タムくん”ことWisut Ponnimitと共作した音楽とアニメーションDVD作品「BAAN」を発表。2013年と2015年に、劇団『マームとジプシー』の公演「cocoon」(初演、再演)の音楽を担当。クラムボンとしては、2015年、結成20周年を機にメジャーレーベルから独立、自身のレーベル「トロピカル」よりミニアルバム「モメントe.p.」を発表し、流通を通さずライブ会場限定CDにサインをして一人一人に手渡ししていくという”直売ツアー”を行う。更に活動に賛同してくれる販売店募集を開始し、寿司屋、ラーメン屋、塾、鍼灸院など、ジャンルを問わず約300店舗で取り扱いを行っており、新しい広がりを見せている。2017年、クラウドファンディングにて「映画監督・岩井俊二氏による日比谷野外音楽堂ライブの映像化」を呼びかけ、200%の達成率で実現した。2017年6月、「モメントe.p2」を発表し、ツアーを開催。2018年6月、「モメントe.p.3」を発表し、現在、全国33公演、3度めの直売「モメントツアー」を行なっている。引き続き、「モメント」販売店も募集中。 寺尾沙穂 2006年にミニアルバム「愛し、日々」を経て、翌年のアルバム「御身 onmi」でメジャー・デビュー。大貫妙子や矢野顕子の面影を感じさせる豊潤な歌声や演奏スタイルが話題に。ピアノ弾き語りによるライヴやCMソング、企画アルバムのほか、エッセイストとしても活躍。2017年8枚目のアルバム「たよりないもののために」をリリース。2016年発表の『わたしの好きなわらべうた』では、日本各地で消えつつあるわらべうたの名曲を発掘し、独自のアレンジを試みた。 |
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